Swingyの音楽日記

ジャズピアノの演奏・レッスンと、それに関わる身体動作について研究・練習していることなど

音楽家のための身体操法講座2011.6.17

2011.6.17
音楽家のための身体操法講座 
~甲野善紀先生をお迎えして~

例によって、色んな武術の技、特に最近進化したこと
などを中心に披露しつつ、お話が進む。

真剣の切り返し、以前は、人の顔のそばで右から
左へと切り返していたが、最近、「速すぎて自分でも
見えないからちょっと怖い」とのことで、持ち上げた
棒にたらした布に向かって、それを披露。

ここから徐々に音楽に取り入れられることを書いていきます。

◆前回、「自分の手は、肘までだと思って扱う」というのが
あったが、今回、それに加えて、

手は「やりかけパー」(半開き)の状態で使うと良いというアドバイスあり。


◆先生がイスに座り、手を太もも横に、手のひらを下にして置いた。
先生より明らかに重たい人が、しっかり体重を載せて、その手を押さえつける。
力で持ち上げようとしても、その手は上がらない。

ところが、肩車をするつもりで、一度身体を沈め、頭も下げて、
そこから、肩車した人もろとも、その手を持ち上げるようにすると、
なんと、軽々持ち上がってしまうのです!

面白そうなので、後で色々試しました。
重心がググッと下がり、とても力強い身体になりますよ!

僕が発見したオリジナルと思っていたことも、この講座の
中であっさりでてきてしまいました。

一つ目

3年前に左手親指と人差し指の間をねんざしたあと、
ドラムのスティックを、人差し指と中指の間に挟んで使うと
腕の動きとしてもとても楽なことを発見していました。

この講座の中でも、チェロの方に、弓を持つとき、まず、
人差し指と中指の間にはさみ、それから、人差し指をずらして
親指を添えると良いという話がでました。


二つ目

昨年11月に講座に参加したとき、
甲野先生が、「20代の頃、できるようになったらいいなと
思っていたことが、まさか60代の今になってできるように
なるとは、思いもしなかった。」
とおっしゃっていたので、僕も絶対できそうにないことを
考えてやってみようと思い、「ピアノの鍵盤が勝手に動いて
鳴ってくれる」というイメージを持つようにしていた。


すると、この日、初めて参加されたピアニストさんに、
細かいアドバイスをいくつかしたあと、
「ピアノが勝手になってくれるような感じでふわっと・・・」
とおっしゃった。

斬新な発想だと思ったのに(笑)

昨年11月に参加したときの日記


そうだ、昔、佐藤允彦先生にピアノ等を教わっていた頃、
自作の、とっても個性的だと思っていた曲を聴いて頂いた。
・・・実際、生徒に聴かせたときには、「こんなの聴いたことない!」
って反応があったのだが・・・
佐藤先生は「こんなどこにでもあるようなもの作ってどうするの?」
とおっしゃった。

いったんは困ったが、その後、全く違うものを作る契機になった。
これは絶対他にはないだろうと思った。
しかし、それもまた、よく似たものを作っている人がいたんだなぁ(笑)。


◆イメージによる演奏の違いを録画して、YouTubeにアップしました。
  ↓ ↓
ピアノの練習:イメージトレーニング11.06.19

イメトレその1 「ピアノの鍵盤が勝手に動いて鳴ってくれる」というイメージ
イメトレその2 人を肩車している状態というイメージ

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  1. 2011/06/24(金) 15:36:46|
  2. 弾いてる(練習、ライブ、動画)
  3. | コメント:0

ピアノの練習 リズムトレーニング

ノリの良い演奏をするためには?・・・・ 歌って踊る! 
テレビで見たダンスのレッスンで、「歩ければ踊れるんだよ」と言っていた。
まさに歩くことの延長として踊りながら弾いてみた。
これなら歌って踊りながら弾ける。
その動きを生かしながら、座って弾くと、結構良い感じ!
   ↓
ピアノの練習 リズムトレーニング・動画


  1. 2011/06/19(日) 23:35:00|
  2. 弾いてる(練習、ライブ、動画)
  3. | コメント:0

僕のしっぽ


◆避雷針になる

少し前の日記で、「力は入れるというより、集めると考える
と良いのではないか」と書きました。

「集める」の反対は「散らす」かな?

ほおづえをついていた時、なんだか窮屈に感じた。
重さを感じているから、散らすというより、下に受け流す
感じがいいかなと思い、重さを下に受け流すようにしてみた。
するとすごく軽いというか楽になった。

重さの避雷針なるようなイメージです。

身体の重さを受け流せたら、心の重荷も受け流せるように
なるかな??


◆しっぽがある

避雷針といえば、東京タワー。あれは四点で立つが、
形としては三角なイメージ(四角錐って言うのかな)。

立つとき、二つの足で立つより、もう一本増やして、
3点の方が安定するだろうと考え、「しっぽがある」
とイメージしてみた。

うん、いいじゃん。

尾骨を意識するだけでも変わる。
尾骨をシーソーの真ん中の支点のようにして動くと全身
とてもスムーズだ。

以前テレビでみた、南国の、素手で田んぼを耕すなど
していた人の屈んだときの動きが目に焼き付いている。
あれが理想だ。

ネットで調べたら、骨盤ベルトの宣伝に「人は、仙腸関節
が支点、尾骨がバランサーとなって直立歩行できます。」
と出ておりました。

尾骨は支点より外か。
まぁ、いいや。いままで意識していなかったところを
意識するというのは、新たな発見や変化があり、とても
面白いものだ。

そうして尾骨を意識しつつ歩いてみたら、骨盤の中が
なんだかうねうねと動いていることに気がついた。
今まで全然感じていなかったな。

そして股関節の動きも感じられた。
「あれ? 右と左と全然違う動きをしている!!」
前から開き具合が違うことは分かっていたし、子供の
頃、ローラースケートは左足で立てないから、いつも
左足だけで蹴ったりしてたけどこんなにも違う動きを
していたなんて、全然気がつかなかった!

右は前後に動いているが、左は回転するように動いて
いる!

だから、左腕も自然には動かないんだな・・・。

とりあえず、股関節の動きを感じながら歩いた。


その日だったか、後日だったか。
横断歩道で信号待ちをしていた時、すごく安定して
立っていることに気がついた。

これまでの人生で最も安定して立っているかと思うほどだ。
一人で感動していた(笑)

さらに、首の動きがとてもなめらかになったようだ。
これまたびっくり!


そして長谷川先生の整体の時に、「しっぽがあると
意識したらうんぬん」と話をしたら

先生「その後、まだ左右の股関節の動きに違いを感じる?」

僕「そういえば感じなくなりましたね。」

先生「そうでしょう。いつもよりずっと整ってますよ。
そうやって時々でも意識してやると自然と整う部分も
あるんだよね。」

僕「なるほど~!」



◆重心の話

長谷川先生に質問をした。
「少し前に、『重心が一つ(腰椎2番から3番に)下がり
ましたね。』との話があったのですが、重心は下が良い
のでしょうか?」

「一人一人の個性として、どこにあっても良いのだけど、
腰椎3番は、肋骨にも、骨盤にも挟まれないで、元々
動きやすい骨なので、そこを動きの中心として使えると
良いんですよ。」とのことでした。


◆手足の動き

動きも色々試した。

足は、肩から動かし、手は腰から動かしてみた。
泳ぐとき、それぞれ別々に試したら、凄く良かった。
足を動かそうとして足を動かすと、上半身がとても
硬くなってしまうのに対して、肩から足を動かすと
上半身がとても柔らかく動く。

う~ん、大発見(笑)

前回書いた、腕の張りとか反りとかを日常で意識する
ようになって以来、意識しないと動かなかった左手も
割と自然と動くようになってきた。

  1. 2011/06/16(木) 11:58:14|
  2. 心と身体
  3. | コメント:0

練習日記「Waltz For Debby」

とても好きな曲。さわりだけなら簡単だけど、
アドリブをやろうとすると、なかなかこのコード進行に
うまく合うメロディが作れない。

   ↓ クリックしてご覧ください。
Waltz For Debby練習前

アドリブパートは、作曲者エバンスも含め、4拍子にすることの
多い曲ですのでそれで練習していましたが、2拍ずつコードが
変わっていくとアドリブがどうにも難しいので、3拍子のまま
で演奏したものが、↓(リンクしなおしました6/20)

Waltz For Debby 練習中 6/5


左手の腕の動きを練習。曲はWaltz For Debby 6/13


もっと練習してから、またアップします!
  1. 2011/06/14(火) 11:35:33|
  2. 弾いてる(練習、ライブ、動画)
  3. | コメント:0

シアタースポーツ/Blue Bossa

6/6、「シアタースポーツ」に、キーボードの即興演奏で
参加してきました。
シアタースポーツは、HPによれば、
「チームに分かれて即興でシーンをつくり、点数を競い合う
まったく新しいショー・スタイル」

勝手に言い換えれば、即興演劇を対戦形式でやります。

そこに即興演奏をつけたり、こちらから仕掛けたり。
いつもとっても面白いです。

そして、みなさん、圧倒的に元気です(笑)

みんなでやること。
そしてばかをやれることも、あのパワーにつながっているのか
なあなんて思います。


シアタースポーツ、次回は8/29(月) 夜
下北沢 「楽園」にて

さて、以前は、ライブの翌日は、あちこち痛くて動けなかったり
していましたが、近年は、かえって元気だったりします。

そんなわけで、珍しく身体のキレを感じた6/7に、普段は
なかなかできないリズミックな演奏をしてみました。
聴いて下さいね!
  ↓
Blue Bossa


  1. 2011/06/10(金) 01:22:17|
  2. 弾いてる(即興パフォーマンス)
  3. | コメント:0

「浮き」と「反り」

日記「マジックハンド」にも書いた、甲野善紀先生の
「音楽家のための身体操法講座」でのできごと。


以前この講座に参加したときの日記(2010/11/16)の(回答2)、
体を細くスッとまとめるための運動

・・・しゃがんで、少し腰と腕を浮かせたところから、
一瞬で脱力して一気に落ちる。完全に脱力して落ちると、
ポンっと驚くほど跳ね上がる・・・

という運動をやったところ、とても立つところまで跳ね
上がったりしないけれども、確かに身体がスッとまとまっ
て、かなり身長が高くなったように感じる(一時的だが)
ということを伝えた。

すると先生が「私はいつも『浮き』がかかっているから
跳ね上がる。」とおっしゃった。

『浮き』 なるほど!!

どうすれば浮きがかかるのかは全然わからないけど(笑)、
それがあらゆる動きに大きく意味を持つ「キー」である
ことは直感的に感じた。

ピアノでも、驚くほどさらっと弾けちゃった生徒、思い
当たる二人の生徒は二人とも、細身な割に背泳ぎが得意
だろうなと思うような、逆三角形の肩&背中を持っていた。
始めから肩が浮いていたんだろうか?

さて先の日記「力は入れられる?」に書いた、ドラムでの
内側に持ってくるような叩き方は、腕&肩が、いつもより
「浮く」ことになる。

気功でいつも長い時間を割く、たんとう効は、腕を横に
ふわっと「浮かす」ような姿勢だ。

しかし「浮き」というのは、手が浮いていればいいという
ことではなく、全身のこと、あるいは、「上虚下実」という
ように、上半身全体のことだろう。

上半身全体に「浮き」をかけるというのはどういうこと
だろう?

同じく甲野先生の講座で、手をこういう形にすると凄い力が
出る(いや集まる(笑))という、手の型を色々紹介して下さった。

どれも、基本的には、普段は外を向いている手の甲が、
自分に見えるように腕をねじり、手首を反らす。

この「反り」で力が集まる。
しかし、ただねじって反らしただけではたいしたことはない。

風船を膨らませてからねじるとバルーンアートとして色々
作れるが、膨らまさずにねじっても何にもならないのと
少~し似ている気がする。

腕(肩から肘)を少し外に持っていって、半円形の広がりを
作ってからねじって反らすことで、ぐっと多くの力が集まってくる。

「浮き」+「反り」

伝えられてるかな?
たぶん武術をやってる人の手はみんなそうだろうし、もしか
したら、テレビでも時代劇とかで見られるかもしれません。

ここで、新たな発見!
この手の型をとると、頭が上に持ち上がる!
これで上半身が浮くかな?

また、アレクサンダー・テクニックという身体運用法で、一番の
基本と言っているけど、どうすればいいのか良く分からない、
「頭は前で上」というのが、この型で自然にできる!

みんなつながって来た!

いや、この型自体は、気功を始めた10年前からしょっちゅう
やってることだし、過去にも気づいていたはずなんだけど、
おかしいなあ(笑)

今まで以上に身体で理解したことは確かだし、とっても面白い!

そしてピアノの演奏フォームも色々試しています。


  1. 2011/06/02(木) 01:29:25|
  2. 心と身体
  3. | コメント:0