現在のスタジオを借りて、ピアノを搬入した日から、今日(数字では昨日)
で丸5年となりました。
5年前当時、生徒は増え、レッスンのやり方もだいたい決まってきて、
生活も安定してきたけれど、一方で演奏活動はほとんどなく、何とか
自分に刺激を与えたいということが大きな理由でした。
思いがけず素敵な部屋が見つかりましたが、部屋自体は、どれほど
素敵でもなんの刺激にもならず、やはりここでグループレッスンを
したり、ライブイベントをしたりというのが、まずまず良い刺激に
なっています。
これからも色々やっていきたいと思いますので、どうぞよろしく
お願いします。
5年前の4月に書いた日記が4つありました。
まだ何も置いてなかった頃の写真もあります。
↓ ↓
2008年4月
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- 2013/04/26(金) 01:39:11|
- 教えてる(教室)
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少し前に「顔の上げ方~頭と首」といったタイトル
で長々と書いたように、首から腰へ、背骨の動きを
良くしようと、あれこれしたわけですが、その後、
興味は肋骨、上腕骨、大腿骨、顎関節などへ。
時々講座に参加させて頂いている、甲野善紀先生が、
「最近は、腕が胸から出ている感覚。SF映画みた
いに、胸からぐにゅっと。」
とおっしゃるのを聞いて、思い出したのは、
「胸から足みたい。肩から下は、もう足という感覚。」
これは誰かスプリンターの言葉。
100mを10.00で走った伊東浩司さんの言葉だったかな
と思うのですが、内容からすると、末次さんかもしれ
ません。
さらに、しばしばお世話になっている長谷川智先生が、
「日本人は胸の意識が少ない」とおっしゃっていた
のも思い出した。
そこで、胸、肋骨である。
「顔の上げ方」で映像を紹介した、背骨を整える体操
でも、体を反らすときには、自然と肋骨前面が上下に
開かれる感じになる。胴体上部だと背骨よりむしろ、
肋骨が意識されるし、その肋骨が上下に開く感じが
心地よい。
ピアノの演奏をするときに肋骨を意識してみたら、
なんとこれが実に弾きやすい。(背骨から前に向かっ
て円形になっている肋骨全体を意識)
肩が下がる。肩甲骨も下へ外へと位置を変え、その結果、
緊張しづらく、力みづらい。
そして顎関節。
手足と違って、頭部には自在に動かせる関節は顎関節
しかないので、頭を楽にするためにこれを何とか使い
たい。顎関節は思っていたより上から動いているよう
だ。時々、顎関節を緩めるようにしはじめたら、結構
よさそう。
グランドピアノは譜面台の位置が高いので、譜面を見
るとき、体に対して顔がやや上がるが、その時、顎は
ついていかないようにする。
口が開いてしまってもいいので、顎関節や首を楽にし
ておこうと思う。
次は手足。
これは身体教育研究所・野口裕之先生のアイデアらしい
のですが、
「自分の腕は肘まで。肘から先は道具を扱っているよ
うに思う。」というのも、ぜひ掴みたいと思っている
感覚。
そこで、その説でいけば、自分の腕の側なのに、普段
あまり意識のない、上腕の方をもっと意識してみよう
と考えた。足も同様に大腿部、大腿骨の動きを意識し
てみた。
ある日、ピアノの生徒がイマイチのびのび弾けていな
いのを見て、「鎖骨も腕の骨なんだよ。」と伝え、自分
で鎖骨を触りながら腕を上げるなどして、動きを感じ
てもらった。
その後、自分で鎖骨より下の、肋骨を触りながら腕を
頭上まで上げてみたところ、肋骨も想像以上に動くこ
とが分かって驚いてしまった。
それから色々動かしてみた翌朝。目が覚めると・・・。
肩が、、、肩幅が、、、めちゃめちゃ広くなってる!!
数字を測れば微々たるものなのかもしれないが、体感
としては、1,5倍くらい広くなったように感じる。
ずいぶんと肩が下がっている感じもある。
と、同時に、なんだか精神的にも落ち着いている感じ。
なんだか不思議だけれど、とっても心地よい。
いわゆる「肩の荷が下りた」というような感覚。
その後も、生徒にこれを教えながら自分もやったり、
あるいは時々、指を肋骨上部に当てておきながら、
上腕骨をゆらゆら揺らしたり、軽く回したりして、
この状態を保っています。
付随して、呼吸が深くなったようですし、目の疲労
が軽減されてきています。
僕もそうだったけれど、長い間凝ったままになって
いて、この肩の降りた心地よい状態を、すっかり
忘れてしまった人がたくさんいるはず。
そんな人は良かったらやってみて下さい。
とはいえ、最近思うのは、僕は自分で凄く興味を持っ
て、あれこれ探りながらやっているから、大きな変化
があるのかも。
僕と同じように動かせば良いのではなく、僕と同じ
動きをしても、何か違うことを感じようとする位の
つもりで注意深く、体の中の感覚を探り、味わって
みると、結果、きっと楽しい発見や、うれしい効果
があるだろうと思います。
ホントに。
- 2013/04/20(土) 01:27:16|
- 心と身体
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昨日は、これまでにもお世話になっている長谷川智先生の
「ピアニストのための身体調整術」に行ってきました。
「まずは背骨。
これを整えられるようになれば、何事もうまくいく。」
ということで、今日はそれを訓練していました。
(いつも背骨の体操はしていますが、昨日教わった
ことをヒントにして違ったやり方も。)
演奏もそれを意識して、ということだったのですが、
今、僕がやろうとしていることとは違っていて、
両方を同時にやるのが難しい。困った。
夜は、生徒の初セッションを見守ることも兼ねて、
某ジャズクラブへ。
そこのピアノは鍵盤が重くて、僕にとってずっと懸案。
今日は、順番を待っている間に、背骨を整えておいて、
演奏するときは自分流でやってみました。
そしたら、2曲目の演奏の時には重いと感じずに
普通に鍵盤が下がってくれて、ちゃんと音が鳴って
くれました。
いや~、うれしい! 初めてだ!
筋力でなく、技術でできたのがまたうれしいです。
(筋力も少しずつつけるつもりですが)
初セッションの生徒も、「とっても楽しかった」
とのことで、めでたしめでたしです。
やっぱり初めの印象は残るでしょうからね~。
すでに終了していますが、講座案内のページ
(またやりそうな雰囲気でした)
「ピアニストのための身体調整術」
- 2013/04/15(月) 00:52:44|
- 弾いてる(練習、ライブ、動画)
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『浮かぶ頭 (頭と首、そして腰 その2)』で書いた
とおり、「浮かぶ頭」で首が楽になった翌朝のこと。
いつも、腰のこわばりをとるため、正座して体を前に
畳んで、手をず~っと前に伸ばしていくという体操を
する。
そのとき、大なり小なり腰に痛みを感じるのだが、
この日は、全く痛くない。
「全くない?? 信じられない!!」
頬をつねろうかと思うくらいだ(笑)
こんなこといつ以来だろう?
目覚めもすっきり!
すごい効果だ。
と、ここまで書いて、また1ヶ月以上たってしまい
ました。数日ごとにちびちび書いています(笑)
浮いた頭は、また落ちてきていますが、しばらく
首周りを軽やかにすることを意識しながら、歩いて
いると、だんだん浮いてきます。つまり軽やかに
なってきます。
起きたときの腰の状態は、日によって、痛かったり
痛くなかったりしていますが、痛くない日がある
こと自体、未だ不思議な感じです。
目覚めの良さはかなり保っていますが、最近日中は、
以前のように眠いことも多いです。
その1で書いた、マウンテンバイクを買ったあと、
「ロードバイク秘伝の書」という本を買いました。
そこでもバイクに乗る時の頭を持ち上げ方が書いて
あります。
曰く、「いったん板状筋と僧帽筋、両方とも完全に
脱力してから、板状筋だけで頭を上げる。」
図も描いてありますが、いまひとつ分からなかった
ので、例の「滑車&ロープ」をイメージすることに
つながりました。結果的にはほとんど同じかもしれ
ません。
この本、ロードバイクの本という体裁をとっています
が、健康のための本として、とってもお薦めですよ!
~自転車乗りに伝えたい三つの「和」の叡知~
というサブタイトルがついています。
そう、和の叡知がつまっています。
日本人らしい体の使い方、健康の保ち方に興味のある
方には特にお薦めです。
「ロードバイク秘伝の書」 エンゾ・早川
えい出版 えいは木偏に世です。 (木世)
ただ、動くとき、動かないとき、姿勢は色々だと
思いますので、和の身体技法について書かれた他の
本も併せてお読みになると良いかと思います。
さて、腰の痛みが消えて数日後、定期的に通っている
整体へ行き、その2や上記のような話をしたところ、
「首から腰へ連動して整ったようですね。
外山さんの本来の状態になってきていますよ。」
「2月の雪の日にいらっしゃいましたっけ?
静かに雪の降るシーンとした日にしかできない
骨盤の操法があって、今年はちょうどそれができ
たので、より良い状態になっていると思います。」
とのことでした。
色々と面白いことがありますなぁ。
(このシリーズ おわり)
- 2013/04/06(土) 20:32:42|
- 心と身体
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「この日の学校」
話題の数学者、改め、独立研究者森田さんの講座
+甲野善紀さんとの対談
前から興味があったのですが、東京で行われる機会が
なかなかなく、昨日、ようやく行ってきました。
森田さん、まだ20代なのですが、かなり幅広い分野での
最先端の色々な研究・発見をご存知で、その中から
彼がとても面白いと感じたものを、わかりやすく
説明してくれました。
コンピューターの中で、仮想的に生き物を作っていく
ような実験。そのとき、どんなプログラムをすると
その仮想生物がどんな風に成長するか。
コンピューターチップ自体を成長させていく実験と
その不思議な結果・・・人が見て、いらないと思っ
たものを使って成長している。できあがったうち、
使われていない部分であっても、それを排除すると
作動しない。
などなど。
動物実験ならともかく、コンピューターでそんな
ことがあるのですね。
そうそう、この日の後半では、武術家の甲野善紀さん
との対談があったのですが、森田さんと甲野さんの
出会いの話が面白かったです。
中学に入ったころ、学ぶ意欲に燃えていた森田少年は
学校の先生に色々と素朴な疑問をぶつけました。
「重力って何ですか?」等々。
しかし、どの先生も、はっきり答えてくれず、
「大学で勉強する頃分かるよ。」「そんなこと分から
なくても公式だけ覚えておけば大丈夫だよ。」
と逃げの一手。森田少年も意欲をなくしかけました。
そして中学二年生になったときに、特別講座で
甲野先生がやってきたそうです。
凄い技を見て、感激して・・・ということかと
思ったら、さにあらず。
甲野さんが、生徒で一番大柄で強そうな人を選んで
技をかけようとしたところ、(今なら起こりえない
でしょうが)うまくかからなかった。
そのとき、甲野さんは、言い訳をするのではなく、
その場であれこれ、技の研究を始め、2時間の講座
のはずが4時間にもなった。
森田少年は、これまでの大人と違うその真剣な態度
に心をうたれ、再び意欲を取り戻し、東大にも入り、
現在も日々研究に打ち込んでいるのだそうです。
再び講義の内容に戻りまして、以下は、今回のテーマ
である、「学問は情緒である」ということに関連した
ことを抜き出してみました。
「Mind leaks out of the brain.」 Andy Clark
心は、脳を飛び出していく。
「頭で学問をするものだという一般の観念に対して
私は本当は情緒が中心になっていると言いたい。」
岡潔(数学者)
との言葉を取り上げて、森田さんの解説、、、
俳句にみられるように、日本人にとっては情景と心情、
環境と心は一体化し、混ざっている。
数学もあるところから先、頭ではできない。
自然と一体になって、いつかひらめく時が来る。
森田さんも、東京から京都の山の方に移り住み、
自然の中に入いり、ゆったりした時間の中で、
自然とともに生きていることを感じながら考えて
いるとのこと。
「学べば学ぶほど、未知なものは増えていくが、
それがまた面白く、興味はつきない。」
「コンピューターにはできない、創造的な間違いをしたい。」
森田さんの記事森田真生HP
- 2013/04/05(金) 13:23:50|
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