Swingyの音楽日記

ジャズピアノの演奏・レッスンと、それに関わる身体動作について研究・練習していることなど

力みをとったら・・・

今日は、アンサンブルレッスン。

キーボードでベースパートを弾いている生徒が、
鍵盤の真ん中の手前で座りつつ、すごく左側の鍵盤に手を伸ばして
弾いている。とっても一生懸命、はっきりしたリズム、はっきりした
音を出してくれているのですが、、、
力んでしまっているので、音もリズムもとても硬く感じられるのでした。

割と普段から、力んで弾いてしまいやすい方でしたので、
人数の少ない今日、時間をとって少しでも、力みなく弾けるように
なってもらえればと以下のような実験&アドバイスを行いました。
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まずは、腕を、「まえならえ(前倣え)」のように、上げてみて下さい。

このとき、肘を曲げずにまっすぐにしたまま上げますよね。
肩の力み具合・・・どこにどのくらい力が入っているか、
負担があるかを覚えて置いて下さい。

では、一旦おろします。

続いて、指先を胸に当てます。
これをゆっくり丁寧に、肘の位置があまり変わらないように。
つまり肩のほぼ真下の位置にあるまま、(あるいはわずかに後ろに引きながら)
肘を曲げて、指先を、柔らかく(大事な体にそっと触れるように)
胸に当ててください。

それから、ゆっくり前に、腕を伸ばしていきます。
まえならえの状態とほぼ同じ位置へ。
その動きの時、できれば、肩甲骨や肘の関節内の動きを感じながら。

すると、同じように腕を持ち上げていても、肩の力みは、
まえならえの時より、ずっと少ないはずです。

腕を前に伸ばすとき、重心が動いて、自然にバランスをとりたく
なる感じも味わえればさらによいです。

これから、ピアノを弾く前にこの動きをぜひやってくださいね~!
--------------

ということをやったら、、、
普段はわりとキリっとした表情のその方が、
すっかり表情を崩して、

「ほんとだ、急に肩が軽くなっちゃいました。
なんかこんな感じで動きたくなりますね~!」

といって、踊り始めちゃったものだから、こちらもびっくり!
きっと今までより人生楽しく過ごしていただけそうな、そんな勢い!!(笑)

こんなに変化を感じて頂けると、こちらもうれしい!
もちろん、演奏も軽やかさがでてきました。

ということで、皆さんにもおすそわけしまーす。
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  1. 2014/09/25(木) 01:27:46|
  2. 教えてる(教室)
  3. | コメント:0

夏の記憶・・・

というか、写真を撮ったもののアップしなかったものを今更ながら・・・

風鈴たち


↑、神保町の交差点の風鈴たち

↓、神保町で見つけたブックカフェ。ジャズ詩大全が揃っていました。
全20巻+1だったかな。その昔、図書館で1冊読んだような記憶が。
そしてまた今回もまた初めてように1巻を読みました。
また20年後くらいに、初めてのように1巻を読むのでしょうか(笑)

ブックカフェ


特にこのことで、というわけでもありませんが、
日々、凄い速さで変わっていっていると感じている部分もあるのだけれど、
ふとしたことで、全然変わっていないようにも感じることもあります。
  1. 2014/09/24(水) 01:39:16|
  2. その他
  3. | コメント:0

Swingy Live Party!

教室で、知り合いのミュージシャンや、生徒や、そのまた知り合い
などの方々をおまねきしてのライブ・パーティーを開催しました。

あんまり大上段にテーマなんて掲げると、みんな恐れをなして
来なくなるだろうと思ったので、あまりはっきりとは言いません
でしたが、今回、『普段できない実験をやる』ということと、
『全員参加で、一から音楽を作る』ということを計画していました。

曲をあまりやらず、即興演奏を色々と。といっても初めての人に
とっては何がなにやら、わからないと思うので、まずはデモ演奏。
皆さんに手拍子を鳴らしてもらって、それを聴いて、即興演奏に
慣れている三人(ピアノ、二胡、ドラム)で好きに演奏する
ということをやり、皆にも何となくでも様子を掴んでもらいました。

その後、テンポとキーだけ決めて、全員で1コード一発かそれに
近い形での即興演奏を色々。ピアノやギターではちょっと手が
出ないという方には、タンバリンやカスタネットをお渡し。

演奏された楽器
ドラム、ピアノ、エレクトリック・ピアノ、クラシック・ギター×2
フルート×2、バイオリン、二胡、コンサーティーナ、ウッドベース、
ピアニカ、タンバリン、カスタネット、ギロ、マラカス、
そして声と手拍子。

幸い、詩人ののりこさんがお越し下さったので、詩の朗読と一緒に
やることができました。即興演奏だけだと起承転結が作りにくいの
ですが、朗読と一緒なら、けっこうサマになります。ほとんどの方に
とって初体験だったと思いますが、少なくとも僕が聴いた感じでは
何度もとても良い感じになりました。

また、のりこさんに、同じ詩を二回読んでもらい、違うメンバー、
違う楽器で違った演奏をしてみるなんていう試みもしました。

何曲か普通にジャズスタンダードのセッションもはさみつつ、最後には
皆さんにクラーベのリズムを叩いてもらって「スペイン」にもチャレンジ。
あれもこれも面白かった~!!


真真さん(二胡)のご感想---------
音楽を創る現場の空気は本当においしかったです。
みんな子どものようになれますね。
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そう、極力「考える」ことを減らして、「かっこつける」ことも
やめてもらって(笑)、落書きするみたいに、童心に帰って
音楽をやってみてもらいたいと思ったのです。
ただし、それを全員で、心一つにしながら、

シンプルに、みんなで、力強く。

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のりこさんもブログに書いてくださりました。
「空があります」 

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  1. 2014/09/16(火) 00:50:35|
  2. 弾いてる(練習、ライブ、動画)
  3. | コメント:0

『心と体のバランスを保つ(ほぼ)日刊語録』

たくさんのプロスポーツ選手、オリンピック選手の
指導をしている小関勲さんのメールマガジン。

動きのコツや心身のあり方を、様々な角度から、
書いてくださいます。

いつも短く一言にまとめられていて、すぐには
分からないことも多く、色々考えさせられますが、
それがまた面白いのです。

たとえば、昨日、

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自分が一番見失いやすいこと。
とにかくここにヒントがある。

『心と体のバランスを保つ(ほぼ)日刊語録』 
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  1. 2014/09/11(木) 12:34:15|
  2. 心と身体
  3. | コメント:0

上原ひろみとミシェル・カミロのデュオ

東京ジャズ6日の昼の部に行ってきました。
三組見られたけど、やっぱり僕には、
上原ひろみとミシェル・カミロのデュオが最高に楽しかったです。

特に上原ひろみは、キレキレで、カミロが何をやっても瞬時に反応。
1時間の間、1回も、0.1秒たりとも迷わなかったんじゃないかと思うほど。

素晴らしいインスピレーションと膨大な引き出しが
瞬時に結びついて、あらゆる雰囲気を変幻自在にあやつる。
前から凄かったが、凄い+素晴らしく感じた。

そして、見た感じですが、演奏中は足のつま先から、頭のてっぺんまで
気がみなぎってる感じがいいですね~。

曲目・・・おぼろげな記憶です(笑)
1曲目は、St.Thomasに似たカミロのオリジナル「Tropical Jam」 
続いて、「Caravan」
そしてどちらかのオリジナルらしき曲が2曲(バラードとラテン)ほど続き、
ラストに「Billies Bounce」
アンコールは、あまり聴きなじみのない曲でしたが、
「Freddie Freeloader」を5拍子にしてやっていたのかな。
二人とも5拍子でよくあんなに伸び伸びと弾きまくれるもんだ(笑)。


★映像★別のジャズフェスでのもの。
 「Tropical Jam」 長いイントロからテーマまで、のみ。

「Caravan」 

  1. 2014/09/07(日) 09:04:45|
  2. 聴いてる(ライブレポ他)
  3. | コメント:0

ピアノを弾いて疲れる理由・2 まとめと対策

『ピアノ』という楽器

<1>
すぐに音が出せる。
決まった音程が出る。
鍵盤を目で見て、出す音を判断できる。
メロディと伴奏の両方ができる。
 ↓
習い事になりやすい。が、しか~し、

<2>
鍵盤が多く、同時に出せる音の数が多い。
音を長く保つことができず、すぐに小さくなる。
 ↓
弾く音の数が多くなる。

<3>
音域が広い。
片手で音が出せる。
 ↓
メロディと伴奏の両方ができる。
 ↓
二段の楽譜を読み取り、違うことを同時にやる。
移動距離が大きい。

まとめると、鍵盤が多く、弾く音の数も多く、移動距離が大きい。
しかも、伴奏とメロディを両方。
時に、メロディを複数同時に!
  ↓↓↓
譜面を読むのが大変。
覚えるのも大変。
同時に複数のフレーズをイメージする。
常に踏み外す怖さがある。

つまり、頭をめいいっぱい使いまくるし、
緊張した状態で弾くことにもなりやすい。

緊張は固まること。弾くことは動くこと。
=ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるようなもの。
 ↓
疲れる → 肩などが凝る → 痛める。

「凝る」
激しくドラムを叩いて疲れるのと違って、
じわじわと後に尾を引く疲れ方なんだな~。


<対策>   疲れない人も、より良い演奏のために読んでみて!

見ないで弾く!(笑)

ということは、曲と、楽器(鍵盤の配置・距離)を覚えることが必要になりますね。

曲=楽譜を覚えきる。
(短く区切り、「歌って、頭の中で反芻し、弾いて、また頭の中で反芻する。」のを繰り返す。)

楽器=ピアノの鍵盤の位置、距離を覚える。(これは曲が変わっても同じだし)

覚えるときは、言葉、耳、目、体など全てを使うようにしましょう。
すると、それらが補い合って、忘れにくく、思い出しやすくなります。

言葉・歌(呼吸)=ドレミを声に出す。呼吸を感じる。
耳=聴いて覚える。自分の音をよく聴く。
目=譜面を見る、鍵盤を見る。→全体をぼんやり見る(半眼)。
体=鍵盤の位置、指の動き、体全体の動き

楽に弾けるよう、弾き方を研究し、身につける。
「歌うように抑揚あるイメージを持ち、踊るようにしなやかに弾く。」

ということで、疲れないようにするコツが、
そのまま上達のための練習のコツになります。
お試しアレ!
  1. 2014/09/05(金) 12:55:08|
  2. 教えてる(教室)
  3. | コメント:0