目線を上げているので、そのままでは、
鍵盤が見えない。
ま、時々下を向いても大丈夫ではあるけれど
鍵盤を見ないで弾けるようになれば最高だ。
どうせ見ないならばと目を閉じてみると、
なんとなく、鍵盤が頭に浮かぶ。
目を閉じた状態なら、下を向くより、水平な
位の方が、鍵盤がイメージできる気がするなあ。
先日、とあるライブに行った際に、ドラマーが
ドラムを全く見ず、視線は水平か、少し上では
ないかと思われるような位置のままだった。
つまり、僕がやろうとしている演奏フォーム。
1時間以上ずっとそうだったし、まさか
ドラムを始めた頃からそうしていたわけでは
ないだろうから、やはり意識して習得したん
じゃないかと思う。
目を閉じてわずかに顎が上がっているその顔は
見た目、恍惚の表情(笑)
ただ、ドラムは、ドラムを見ないで叩くのが
難しくないが、ピアノはとても難しい。
しかし、盲目のピアニストは、やはり、下を
向かず、少しあごが上がって見える。
思い起こしてみると、盲目の方々は、普段から
割とそういう状態の方が多いような気がする。
自分のことで考えても、真っ暗な中で、探り
ながら動くとしたら、少し顔を上げて動くの
では無かろうか。
においを嗅ぐとき、良い湯加減でくつろぐとき、
気持ちの良い風を感じるときもそうだ。
ということは、触覚、聴覚、嗅覚などを働かせ
たいときは、少し顔を上げる。
顎が上がると、思考が停止するというから、
悪いイメージがあったけれど、思考が停止する
変わりに五感が働くということだろうか。
ただ、「猫背+あごを上げ気味」はまずいと思う。
頭が落ちてきてしまって、もともとの目的だった、
鎖骨を緩めるということができなくなる。
これに関連して思い出すのは、「気管」を
つぶさず広げておけるように。楽に呼吸できる
ように、というのはどこかで聞いた気がする。
やっぱり知っている人は知っているのだ(笑)
そしてアレクサンダーテクニックの小野先生に
盲目の方の頭の角度の話をしたら、頭でバランス
をとっているからだろうとのことでした。
なるほど。
バランスといえば、先日、武術をやっている方が
バランスというのは、「足裏」と「手のひら」
と「頭」でとるのだと教えてくれました。
これまたなるほどです。
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