Swingyの音楽日記

ジャズピアノの演奏・レッスンと、それに関わる身体動作について研究・練習していることなど

映画「僕の後ろに道はできる」

映画「僕の後ろに道はできる」を見てきました。


脳幹出血で倒れ、あと三時間しか持たないと宣告されます。
三日、四日と持ちこたえても、
「一生植物状態です。万に一つも意識は戻りません。」
と言われた宮田さん。

仕事仲間だった山元加津子さんのサポートを得て、
意識を取り戻し、手を動かし、50音を書いたボードを使っ
てコミュニケーションがとれるところまで回復しています。

山元さんは、養護学校で先生をしています。
無脳症で、全く意識が無いと思われていた人たちと、
コミュニケーションをとることに成功していて、その
経験を生かして、宮田さんのサポートをしたのです。

「決して奇跡でもなんでもない。
ただ皆さん、回復の可能性があることを知らず、
回復するための方法も知らない。それだけ。
みんなにもっと知ってほしい。」

そんな思いから映画が生まれました。

僕の姪っ子が脳出血をして、まだ麻痺があるので、
他人事とは思えず、見に行きました。

山元さんの講演会ともども、見られて良かったです。


山元加津子さんの講演会より

山元さん(通称かっこちゃん)が、養護学校に赴任して
最初に担当した生徒は無脳症の子供。

無脳症だと、話すことどころか、見ることも聞くことも
できず、当然、理解することも、コミュニケーションを
とることもできないとされていた。だから、生徒といっ
ても、柵に囲われたベッドに寝ているだけ。

でもかっこちゃんは、聞こえているに違いない、もっと
元気になるに違いないと信じて、話しかけたり、体に
触れ、起こしたりした。

やがて、かっこちゃんが担当した生徒たちは、明らかに
変わり始め、人の声がちゃんと聞こえていて、理解も
しているということが分かった。

みんなはそれを「かっこちゃんマジック」と呼んだ。

でも、かっこちゃんは、とても悔しかったそうです。
なぜなら、上述したように、

「決して奇跡でもなんでもない。
ただ皆さん、回復の可能性があることを知らず、
回復するための方法も知らない。・・・
誰がやってもできるんです。」

かっこちゃんの凄いと思ったところ

病気の人たちとたくさん出会っているから、その中には
亡くなられた方もたくさんいる。
にも関わらず、宮田さんが倒れて、「もって、あと三日」
といわれても、「万に一つも意識は戻りません。」
といわれても頑として、
「絶対、大丈夫です! 絶対、治ります!」
と、それこそ万に一つの疑いもなく、回復を信じられる
ところ。
素晴らしいと思いました。

この日は、映画に出てくる人たちがたくさん来ていて、
何人かの方がお話をしてくださいました。
決してかっこちゃんの独りよがりじゃないんです。
お子さんを病気で亡くした方も、医師も看護士も、
賛同した方々が一緒に活動をしています。

白雪姫プロジェクト

現在、下北沢トリウッドにて、他の作品と併せて上映中
ハート・オブ・ミラクル


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  1. 2013/03/27(水) 01:38:30|
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