と書きました。
(春ごろかと思いましたが、それより後でしたね)
なかなかその後ゆっくり練習することができなかったの
ですが、この数日、必要に迫られ、1曲を繰り返し練習
しています。
4月に頭にあったことや、先日、調律師さんが、鍵盤の
重さについてのお話を聞かせてくれたことなどをヒントに
丁寧に鍵盤の重さを感じながら弾いていたところ、突然、
今まで、自分のピアノからは聞いたことの無い、深くて
落ち着いた音が出たのでした。
昔、松尾商会で試弾させてもらった、スタインウェイの
フルコンサートグランドを思い出すような音。
しかし、録画しようと、いったん、ピアノを離れてセットして、
もう一度弾いたときには、そのようには聞こえませんでした。
それでも、そのとき何を意識して弾いていたかは覚えて
いたので、翌日も、改めて丁寧にトライ。
もう初めてではないせいか、上記の時ほど、深く落ちつ
いた音とは聞こえなかったけれど、どう弾くとそれらしい
音になって、どう弾くとならないかが、はっきり分かりました。
そして、今までよりもピアノを感じて弾くことを覚えました。
ピアノが出す音をではなく、ピアノ自体を。
こんなに長く弾いているのに、ピアノとのコミュニケーション
の取り方が、まだわかっていなかったのだと気づきました。
これまで日記で何度か書いていた、甲野善紀先生の
講座で、先生がおっしゃっていた言葉を思い出しました。
「道具の使い方は道具が教えてくれる」
「楽器の使い方は楽器が教えてくれる」
その後、久々に今年色々やってきたこと、教わったことを
ひっくるめて、一つに結び付けられないか、やってみると、
思った以上にうまく結び付けられたのでした。
この日の練習の最後には、また次の飛躍につながりそう
な、ちょっと不思議な状態を体験。
あの感じ。感じだけでも覚えておこう。
そうそう、
「曲の弾き方は曲が教えてくれる」とも言えると思います。
曲をよく知ろう!
スポンサーサイト