はじめから回数を繰り返すことだけで何とかしようとする練習の問題は、上達のコツについて・2にあげたような、応用力がつかないこと以外にもあります。
音を間違えないようにすることだけに意識が向いていて、それ以外の大切なことに意識が向いていないことが多いのです。
きれいな音。ノリのよいリズム。聞き手の心に届く表現などなど。
練習をする際、何をできるようにするための練習なのか、はっきりさせよう!
◇覚える。
◇指を速く動かす。
◇正確に弾けるようにする。
◇表現する。
他にもいくらでもあると思いますが、例としてこのくらいで。
◇覚えるのは何を?
メロディ、伴奏、コード、スケール、鍵盤の位置、手の動きなど。
◇指を速く動かす。
どうして速く動かないのか?
どうしたら速く動くのか?
筋肉・骨格など、身体のことを学ぶ必要もあるのでは?
注・指が速く動くことと、速いテンポで弾けることはほぼ別なので、そこを間違えないようにしましょう。
◇正確に弾けるようにする。
何が不正確なのか。
音をはずした? リズムをはずした?
テンポがずれた? イメージと違った?
何でそれが不正確になったのか。
◇表現する。
何を表現する? その曲? その曲の詞? あなたの感じたこと? それ以外?
どんな表現の仕方があるんだろう。